紫外線吸収剤とは?肌に悪い?紫外線吸収剤不使用の日焼け止めのメリット・デメリット|紫外線吸収剤と錯乱剤の違いを解説!

スキンケア

皆さまは、毎日の紫外線予防のために「日焼け止め」を使っていますか?

最近では「紫外線が様々な肌老化の原因になる」ということが認識され、美容に気を遣う方には必須のアイテムになっているかと思います。
そんな日焼け止めですが、「紫外線吸収剤不使用」や「紫外線吸収剤無配合」と記載されているものがあるのをご存じですか?

特に敏感肌用や赤ちゃん用の日焼け止めにそのように記載されていることが多いのですが、「そもそも紫外線吸収剤って何?」「紫外線吸収剤は肌に悪いの?」と疑問に思う方も多いかと思います。

そこで、今回の記事では、紫外線吸収剤のと錯乱剤のメリット・デメリットと自分の肌に合った日焼け止めの選び方をご紹介させていただきます。
是非これからの日焼け止め選びのご参考にしてみてください。

紫外線吸収剤不使用の日焼け止めのおすすめ商品が知りたい方はこちらの記事をご覧ください→【紫外線吸収剤不使用】おすすめ日焼け止め・化粧下地5選|産前産後やレーザー治療後・花粉の時期の敏感な肌へ

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日焼け止めの種類 ~「紫外線吸収剤」と「紫外線錯乱剤」~


日焼け止めは大きく分けて「紫外線吸収剤」を配合しているものと「紫外線錯乱剤」を配合しているものがあります。(両方配合している商品もあります。)

つまり、「紫外線吸収剤不使用」と記載されている日焼け止めは「紫外線錯乱剤」を使用していると考えれば良いでしょう。

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紫外線吸収剤とは

紫外線吸収剤は、化学的な仕組みでエネルギーを吸収し、熱などのエネルギーに変換して紫外線が皮膚の細胞に浸透するのを防ぎます。

紫外線吸収剤として使われている主な成分

  • メトキシケイヒ酸オクチル
  • ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸オクチル
  • ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル
  • t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン
  • オクチルトリアゾン
  • パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル

などが紫外線吸収剤として使われる主な成分です。

紫外線錯乱剤とは

紫外線散乱剤は、物理的な仕組みで紫外線を散乱・反射させます。紫外線錯乱剤が肌表面を覆うことで紫外線をはね返して肌を守る、というイメージです。

紫外線散乱剤として使われている主な成分

  • 酸化チタン
  • 酸化亜鉛

が紫外線錯乱剤として使われる主な成分です。

紫外線吸収剤は肌に悪いの?

ここまでで紫外線吸収剤と紫外線錯乱剤の大まかな違いはお分かりいただけたかと思います。
では、「紫外線吸収剤不使用(紫外線錯乱剤)は肌に優しい」というイメージがありますが、「紫外線吸収剤=肌に悪い」のでしょうか?
紫外線吸収剤、錯乱剤それぞれの成分を配合している日焼け止めのメリットとデメリットをご紹介します。

紫外線吸収剤を配合している日焼け止めのメリット・デメリット

メリット

  • 無色透明なので白浮きしない
  • 紫外線錯乱剤に比べて紫外線防止効果が高い
  • きしみにくい

デメリット

  • 人によっては肌への刺激がある
  • 光(紫外線)による劣化がある
  • 安全性が不確か

紫外線吸収剤は肌の上で化学反応が起こるため、敏感肌の方には刺激になってしまうことがあります。また、血中に取り込まれるという研究結果も出ており、長期的な安全性は現段階で不確かです。
そしてハワイやパラオなどの地域では「特定の紫外線吸収剤がサンゴ礁の白化現象や海洋生物の遺伝子損傷などの原因のひとつとなる」ということで特定の紫外線吸収剤を含む日焼け止めの使用が禁止されています。

紫外線吸収剤不使用(紫外線錯乱剤)の日焼け止めのメリット・デメリット

それでは、紫外線錯乱剤が配合された日焼け止めのメリットとデメリットはどのようなものでしょうか?

メリット

  • 天然の無機粉末で体内に取り込まれることがなく安全性が確認されている
  • 長時間付けていても肌への負担が少ない
  • 光(紫外線)による劣化がない

デメリット

  • 白浮きしやすい
  • 汗や水分に弱い
  • 紫外線吸収剤に比べ、使用感が劣る(改善されつつある)
  • 金属アレルギーの方には注意が必要

上記のとおり、金属アレルギーでない限り、「肌に付けていて安全」ということが最大のメリットです。
また、少し前までは使用感が紫外線吸収剤配合のものよりも劣ることが多かったですが、最近では各メーカーの技術向上のために白浮きも抑えられ、使用感がとても良い商品も多数出てきています。「数年前に使ってみたが使用感がどうしても合わなくて・・・」という方は、もう一度試してみるのも良いかもしれないですね。

シーンに合わせた日焼け止めの選び方


ここまで「紫外線吸収剤」、「紫外線錯乱剤」の日焼け止めのメリット・デメリットについてご紹介させていただきました。

それではここからは私が考える「日焼け止めの選び方」についてです。
それぞれのメリット・デメリットから、シーンに合わせて日焼け止めを選ぶことをおすすめいたします。

  • 普段使いには「紫外線吸収剤不使用(紫外線錯乱剤)」の日焼け止めを選び、日傘や防止などの物理的な紫外線防止アイテムも一緒に使う
  • 汗をかくスポーツや長時間強い日差しの中にいなければならない時のみ「紫外線吸収剤」の日焼け止めを使用する
  • 赤ちゃんや肌の敏感な方には「紫外線吸収剤不使用(紫外線錯乱剤)」の日焼け止め一択!

このようにシーンに合わせて使用することで、肌への負担を極力減らしながら、紫外線予防もばっちりすることができます。

まとめ

以上、紫外線吸収剤・紫外線錯乱剤のメリット・デメリットについてご紹介いたしました。
皆様もいつまでも美しく健康な肌を保つために、日焼け止めの選び方について今一度見直してみてはいかがでしょうか?

おすすめの紫外線吸収剤不使用の日焼け止めはこちらの記事をご覧ください→【紫外線吸収剤不使用】おすすめ日焼け止め・化粧下地5選|産前産後やレーザー治療後・花粉の時期の敏感な肌へ

ここまでお読みいただきありがとうございました!

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